カリオモンズコーヒー 訪問レポート

 生産者と消費者を繋ぐ人たち

 

長崎は時津・大村に2店舗を経営するカリオモンズコーヒー。
当時まだ認知されていなかった「スペシャルティコーヒー」に意識を向け、
今年で開業10周年を迎えました。
また2011年からは毎年現地へと向かい、生産者たちと顔を合わせ、直接取引を行う様になりました。
ブラジルで開催された品評会へ審査員での参加など、世界からも注目される伊藤 寛之さんがオーナーを務めています。
ステレオコーヒーとはオープンした当初からの付き合いで、
福岡市内では当店でしか飲めません。
魅力あるオーナーやスタッフに話を聞くべく、長崎へ行って来ました。
まず普段から使用させてもらっている豆でカッピング。
カッピングとは豆の味を取る作業です。
豆の個性を知り、それにあった抽出方法を考えます。
自家焙煎ではないステレオコーヒーでは、ロースターさん(焙煎士)から話を聞く事が出来ません。
ここで抽出に関するヒントを得たり、意見のすり合わせを行いました。
お店で気になっている点など、やはり直接話さないと伝えにくい部分があります。
一緒に同じコーヒーをテイスティングし、意見を伝えお店の方向性を伝える。
貴重な時間でした。
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続いて焙煎を見させて頂きました。
他の焙煎をされている方を見た事がありますが、伊藤さんが焼いている姿は初めて。
黙々と焙煎機に向かい合う姿が印象的でした。
しかし時津店では、ドリンクの提供も行っています。
お客様が来られた際は話をし歓迎する。
この時間を求めて来ている方も多いのではと思う一面でした。
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元倉庫を改装したお店には緑が溢れ、福岡に同じ様な店舗はありません。
大きな焙煎機が間近に見られるし、2階には沢山の焼く前の豆が麻袋に入ったまま積まれていました。
過去にリリースした豆のカードも並べられていて、その歴史が垣間見られます。
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まだ農園とコーヒーショップが直接繋がれていない。

今回一番印象的だったのは、「まだ農園とコーヒーショップが直接繋がれていない」の一言。
コーヒーショップは、ロースターさんから豆をセレクトし卸してもらっています。
しかし、買い付けの段階で我々が区画の指定をする事で、直接この様な豆が欲しいと言える事。
1つ進んだダイレクトトレードになるのではと、更に楽しみが増えました。
コーヒーショップのスタッフが、一緒に農園に行く事も重要ですね。
実際に目にした物をお客様に伝えられる様になります。(これはぼくの目標です)
そんな豆を早くステレオコーヒーで淹れたいなと、想いを馳せながら帰りのバスに揺られていました。
実際には2泊3日と、とても濃い旅を過ごさせて頂きました。
泊まる場まで提供してくれた伊藤家ファミリーと、快く受け入れてくれたカリオモンズスタッフさんの皆様への感謝を。
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時津店(長崎県西彼杵郡時津町左底郷297-3)
大村店(長崎県大村市坂口町520-2)