ポートランドの夜 (番外編)
ポートランド到着二日目、ツアーからホテルに帰宅した後の話。
ポートランド研修番外編
観光ツアーの後、疲れもあったがガイドのレッドさんから得たポートランドクラフトビール事情の話が頭から離れない。
しかも今日は土曜ではないか。
そんな僕を横目に、奇遇にも同じ発想の松崎。
何を隠そう松崎は生粋のクラフトビール好きなのである。
マネージャーの児玉は前日の晩飯のダメージが大きくホテル待機するとのこと。
我らがボスはホテル待機、、、行っていいものか?
っが、飲みにいきたい。。
一瞬の葛藤の中、二人が出した答えは。
飲みに繰り出す!!
デーン!!
きました、きました本場のクラフトビール!!
初海外の夜の街、市内から少し離れた田舎道を歩き歩いてたどり着いたは1軒目The Commons Brewery。
ポートランドの一番有名なベルジャンスタイルビール醸造所。チーズやハムの販売施設と併設してあり、ビールと一緒に楽しむことができた。閉店時間は21時と日本に比べるとかなり早いものの、開店とともに平日は17時。週末に至っては14時からみんな飲み出すのだとか。
黒板に書かれた日替わりの十数種類のメニュー、下にはタップが設置されており一杯500円ほどでクラフトビールが楽しめた。飲み比べセットも1000円ほどと、最高。
21時の閉店とともに、もちろん次の店を探す。
1件目のコモンズは入店と注文に緊張もあったが、数杯アルコールの入った僕らといえばここからは無敵モードへと突入していくのであった。
ここはポートランドでも珍しいサワービール(酸っぱいビール)をメインに取り扱っており、ベリーやアプリコット、チェリーやナッツの風味を味わえるビールまで。ビールとペアリングできるサンドも最高でした!
っと、ここまでは良かった。
3件目、4件目、5件目。。。。
この頃には、恐れなどなくもはや現地のポートランダーと酒を酌み交し盛り上がる始末。
問題はここから。。
さすがに時間も押してきたので松崎に帰宅を促す。
しかし松崎からの返答はまさかの『NO!!』
楽しいから帰らないとのこと、再三の説得の甲斐なく僕は松崎を一人残し先に帰ることにした。(正確には一度置いて帰って、心配で再度戻ったがそこでも帰宅を断られた)
行きはよいよい帰りは怖い
一人で帰る僕、まっすぐ来ただけだし。すんなり帰れるだろうと思った。
それは、甘かった。
見知らぬ土地はすべて同じ景色に見え、肝心のi phoneも充電切れ。
先ほどの店に戻るにも道がわからない。。これは終わった。
見知らぬ土地を一人さまよう中で、一軒のバーに若者の集団。とりあえず道を聞いてみるか!っと話しかけてみる。
片言の英語ながらホテル場所くらいは聞けたので、彼らに方向を教えてもらい進んでみるはいいものの、
また迷う。
挙げ句の果てに、また先ほどのバーに逆戻り。
とりあえず、明るくなるまで身をひそめるか。。なんて突拍子もない発想をしながら歩いていると。
『HEY!!』と呼ぶ声。
先ほど道を聞いた若者集団だった。どうやら相談してるご様子。
こっちに来いと言われ車庫の方へ。。
普通に今考えると危険な展開ではないか。しかしこの時はそんな感覚は微塵も感じなかった。
すると、車庫から一台の赤いワーゲン。
そう、彼らはホテルまで見知らぬ日本人を送ってくれたのだ。
今でも夢だったのではないかと思うほど不思議な出来事。
そんなこんなでホテルに帰宅後、松崎も無事に、、ではないが帰宅。笑
なんとも内容の濃いポートランドの夜であった。
豆情報だが、オレゴンの材木王だったサイモン・ベンソンが酒ばかり飲んでいる林業労働者のためにつくった水飲場「ベンソン・バブラー」。りっぱな鋳物製で水栓はなく、朝も夜も1日中水を出しっ放し。
皆さん、お酒の飲み過ぎにはご注意を。